今年も、11月9日・10日、昨年と同じ大阪南港のATCホールで、サウンドメッセ in 大阪が開かれました。
私は、9日に行って来ましたが、嬉しい事に、今年は池ちゃんさんとご一緒する事が出来ました。
駐車場から迷いながらレストランやコーヒーショップのあるモールをくぐり抜けると、ようやく会場に到着しました。
エスカレーターを降りると、昨年同様、奥にマーティンのブースがありました。
やはり、マーティンは別格なのでしょうね。
反対側の大きな会場には、メーカー・代理店、楽器店、個人製作家会場というように、分かれて沢山のブースが並んでいました。
さて、何処から回ろうか?・・・しばし固まる(笑)
2013-11-9(sat) Sound Messe in Osaka 2013 大阪・南港ATCホール
FUJII GUITARS OM No.21
トップ:イングルマン・スプルース
バック・サイド:インディアン・ローズ
ブリッジ:ハカランダ
フィンガーボード:エボニー
スケール:643mm
ネック幅:44.5mm
富山県のルシアー、藤井圭介さんのギター。
藤井さんが作られるギターは、遠くから見ても、あ、藤井さんのギターだ・・・ってわかる位、独特のデザインと色の調和が美しいギターだと思います。
このギターは、以前にも増して深みのある藤井さんの音がしていました。
個性溢れる素晴らしいギターでした。
DAISAKU GUITARS FUKUROKU(福禄)
トップ:ジャーマン・スプルース
バック・サイド:ハカランダ
ネック:ホンデュラス・マホガニー
フィンガーボード:エボニー
スケール:25.5インチ
ネック幅:44mm
長野県のルシアー、小林大作さんのギター。
小林さんのギターを弾かせて頂くのは、昨年に続き2度目になります。(実は、その前にも一度あるのですが)
彼のギターは年々進化を続けていると思うのですが、今年のギターは、その音の変わり方に驚きました。
音のバランスが素晴らしく、強くピッキングしても潰れない音の太さもありました。
煌びやかというよりも、木の音を感じられるようなギター、弾けば弾くほど気持ちよくなれるギターのように感じました。
また、小林さんのお人柄にも大変惹かれるものを感じましたし、いつか工房へお邪魔させて頂ける機会があればと思っております。
NISHIHARA GUITARS REYDEN SJ
トップ:ジャーマン・スプルース(ムーンウッド)
バック・サイド:マダガスカル・ローズ
ネック:ホンデュラス・マホガニー
フィンガーボード:エボニー
ブリッジ:ハカランダ
京都のルシアー、西原悠紀さんのギター。
西原さんのギターは初めてです。
この日は、写真のジャーマン・ハカと、もう1本アディロン・キューバン・マホを弾かせて頂きました。
ジャーマン・ハカは、深みのある落ち着いた印象、アディロン・キューバン・マホは、アタック時に少し煌びやかな成分を感じる印象でした。
どちらも、音のバランスが私の好みで、1、2弦を強くピッキングした時の芯のある音が印象的でした。
ギターやリペアのお話を少しお聞きしたのですが、大変丁寧な受け答えをされる方で、西原さんが作るギターの素晴らしさは、ご自身にお会いすれば誰もが感じるのでは・・・そんな事を感じました。
これからが益々楽しみなルシアーさんだと思いました。
SAKATA GUITARS
CW-28B (写真下左)
トップ:アディロンダック・スプルース
バック・サイド:ハカランダ
D-28M (写真下右)
トップ:シトカ・スプルース(トップ板3.5mm)
バック・サイド:マダガスカル・ローズ
山梨県のルシアー、坂田ひさしさんのギター。
池ちゃんさんのサカタギターを弾かせて頂いて以来、どうしても一度お会いしてお話を伺いたかったルシアーさんでした。
最初は試奏させて頂きながらギターのお話をお聞きしていたのですが、一服しよう(笑)という事になり、別の場所で約30分ほどサカタギターについては勿論の事、ギター作りのご自身の考え方、今後の夢にいたるまで熱く語ってくださいました。
「ギターは、弾く人にとっての道具であり、使う人がどういう人なのかを知る事からギター作りのイメージが生まれる・・・」
感覚人間の私(笑)にとっては、技術的なギターのお話よりも、こういうお話が聞けた事が本当に嬉しかったです。
当日は4本のギターがありましたが、特に写真の2本は私の好みにドンピシャの素晴らしいギターでした。
音の芯がしっかりとした太い音、どれだけ強くピッキングしても負けないコシと、Dサイズの深みが合わさり、なんとも気持ちの良いサウンドでした。
山梨かぁ~・・・ちょっと遠いなぁ~(笑)
ご紹介はできませんでしたが、この他にも沢山のギターを弾く事ができました。
お書きして来ました内容は、私の個人的な感覚や印象ですので、また違った考えをお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、確かに言える事は、日本人のルシアーの方々のギターは、年々確実に素晴らしい進化を遂げられている様に思いました。
実際、私個人も数年前は1,2弦の線の細さや異常に偏ったバランスのギターを弾いた経験がありますが、今年弾かせて頂いたギターは、どれも素晴らしいギターばかりでした。
あとは個人的な好みになると思いますが、興味がおありの方は、機会があれば是非弾いて見られる事をお勧めします。
来年のメッセではどんなギターに出会えるのか・・・期待で胸が膨らみます。(ただ、あまりにドンピシャばかりですと、後が大変なのですが・・・(笑))